
朝起きても疲れが取れない、昼間にどうしようもなく眠くなる、家族から「いびきがうるさい」と指摘される…そんな経験、ありませんか?
もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれませんね。
でも、寝ている間のことだから、自分ではなかなか気づきにくいですよね。「本当に病気なのかな?」「病院に行くほどではないかも…」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ご自身や家族の睡眠の状態を確認できるセルフチェックの方法から、チェック後の具体的な行動まで、一緒に見ていきましょう。
大切なのは、まず今の状態を知ることなんですね。
セルフチェックで、まず自分の状態を知ってみませんか?

睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックは、あくまで目安であり、確定診断ではありません。でも、受診が必要かどうかを判断する第一歩として、とても役立つんですね。
以下のような症状に、いくつ当てはまるか確認してみましょう。
- 大きないびきをかくと家族に言われる
- 日中、強い眠気を感じることが多い
- 朝起きたときに頭痛がする
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 起床時に喉が渇いている、または喉が痛い
- 集中力が続かない、記憶力が落ちた気がする
- 睡眠中に息が止まっていると指摘されたことがある
- 肥満傾向がある(BMI25以上)
これらの項目に3つ以上当てはまる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとされています。特に、睡眠中に息が止まっていると指摘されたことがある場合は、早めの受診をおすすめしますね。
エプワース眠気尺度で、昼間の眠気も確認してみましょう
「エプワース眠気尺度」という言葉、聞いたことありますか?
これは日中の眠気の程度を数値化する方法で、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングによく使われるんですね。
次のような状況で、どれくらい眠くなるか、0〜3点で自己評価してみましょう。
- 0点:眠くならない
- 1点:時々眠くなる
- 2点:よく眠くなる
- 3点:ほぼ必ず眠くなる
評価する場面
- 座って読書をしているとき
- テレビを見ているとき
- 公共の場で座って何もしていないとき(会議や映画館など)
- 1時間続けて車に乗せてもらっているとき
- 午後、横になって休息しているとき
- 座って誰かと会話をしているとき
- 昼食後、静かに座っているとき(お酒は飲んでいない)
- 車で信号待ちや渋滞で数分間止まっているとき
合計点が11点以上の方は、日中の眠気が強い状態とされ、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと言われています。
10点以下でも、他の症状がある場合は注意が必要ですね。
いびきをかかない私には関係ない…と思っていませんか?
「自分はいびきをかかないから、睡眠時無呼吸症候群じゃないよね」と思っている方、ちょっと待ってください。
実は、いびきがない「無音型」の睡眠時無呼吸症候群もあるんですね。
無音型SASを見逃さないための5つのサイン
いびきがなくても、次のようなサインがあれば要注意です。
- 朝起きたときの頭痛:頭が重い、ズキズキする
- 夜間の頻尿:夜中に2回以上トイレに起きる
- 日中の集中力低下:仕事や家事に集中できない
- 起床時の喉の渇き:口が開いて寝ている可能性
- 記憶力の低下:最近、物忘れが増えた気がする
これらの症状は、睡眠中に何度も呼吸が止まることで、脳や体が十分に休めていないサインなんですね。
もしかしたら、あなたも無音型かもしれませんよね。
一人暮らしで、自分の睡眠状態を確認するには?
「家族がいないから、いびきや呼吸停止を確認してもらえない…」と悩んでいる方もいますよね。
でも、大丈夫です。今はスマホアプリやスマートウォッチを使って、自分で確認する方法があるんですね。
スマホの録音アプリを活用する
「いびきラボ」や「Snoozy」といったアプリは、睡眠中の音を録音して、いびきや呼吸の様子を記録してくれます。
スマートフォンを枕元に置いて寝るだけなので、簡単に試せますよね。
ただし、アプリはあくまで補助的なツールであって、確定診断はできません。気になる記録があれば、それを持って医療機関を受診するきっかけにしてくださいね。
スマートウォッチの睡眠分析機能
最近のスマートウォッチ(Apple Watch、Garmin、Fitbitなど)には、睡眠の質を分析する機能が搭載されているものも多いんですね。
血中酸素濃度の変動なども記録してくれるので、睡眠時無呼吸症候群の兆候を捉えやすいとされています。
もしウェアラブルデバイスをお持ちなら、睡眠分析機能をチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
チェックで「危険」と出たら、どうすればいいの?
セルフチェックで心配な結果が出ると、「すぐに病院に行かなきゃダメ?」「どの科に行けばいいの?」と不安になりますよね。
ここでは、受診の流れを一緒に確認していきましょう。
どの診療科に行けばいいの?
睡眠時無呼吸症候群の診療は、主に以下の診療科で対応しています。
- 呼吸器内科:呼吸に関わる専門科。CPAPなどの治療に詳しい
- 耳鼻咽喉科:鼻やのどの構造が原因の場合に対応
- 睡眠専門外来:睡眠障害全般を扱う専門外来
「どれを選べばいいかわからない…」という方は、まずは睡眠専門外来がある病院を探してみるのがおすすめですね。
地域によっては「睡眠医療連携センター」という相談窓口もありますよ。
検査って辛いの?時間がかかるの?
「検査が辛かったらどうしよう…」と心配になりますよね。
でも、最近では自宅で検査できる機器も普及しているんですね。
簡易検査(在宅検査)では、自宅で専用の装置をつけて寝るだけ。翌日、病院に装置を返却して、結果を待つ流れになります。
精密検査が必要な場合は、病院で一晩過ごす「終夜睡眠ポリグラフ検査」を行うこともありますが、痛みはありませんよ。
費用はどれくらいかかるの?
検査や治療の費用も気になりますよね。
睡眠時無呼吸症候群の検査や治療は、基本的に保険適用になることが多いとされています。
簡易検査であれば、3割負担で3,000〜5,000円程度、精密検査で10,000〜15,000円程度が目安とされています。
ただし、病院や検査内容によって異なりますので、受診前に確認してみるといいですね。
受診前に、少しでも改善できることはある?
「病院に行く前に、自分でできることがあれば試したい」と思う方もいますよね。
軽度の場合や予防のために、生活習慣の見直しは効果的とされています。
生活習慣でできる工夫
- 体重の管理:肥満は睡眠時無呼吸症候群の大きなリスク要因です。適正体重を目指しましょう
- 飲酒を控える:アルコールは喉の筋肉を緩めて、気道が狭くなりやすくなります
- 横向きで寝る:仰向けで寝ると舌が喉に落ち込みやすいので、横向き寝を試してみましょう
- 禁煙:喫煙は気道の炎症を引き起こし、症状を悪化させる可能性があります
また、寝具を工夫することも大切です。
枕の高さを調整したり、横向き寝用の抱き枕を使ったりするのもいいかもしれませんね。
補助的なグッズも試してみる?
市販のいびき防止グッズ(鼻テープ、マウスピースなど)を試してみるのも一つの方法です。
ただし、これらはあくまで補助的なものであって、根本的な治療ではありません。症状が続く場合は、やはり専門医の診察を受けることが大切ですね。
治療にはどんな選択肢があるの?
もし睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、治療法はいくつかあります。
症状の重さや原因によって、医師と相談しながら選んでいくことになりますね。
CPAP(シーパップ)療法
中等度〜重度の睡眠時無呼吸症候群に対して、最も効果的とされているのがCPAP療法です。
マスクを装着して、空気を送り込むことで気道を開いたままにする治療法なんですね。
「機械をつけて寝るなんて辛そう…」と思うかもしれませんが、最近の機器は小型・軽量化が進んでいて、ノイズも少なくなっているとされています。
使い始めは慣れが必要ですが、多くの方が「朝の目覚めが全然違う!」と実感されているようですよ。
マウスピース療法
軽度〜中等度の場合や、CPAPが合わない方には、マウスピース(口腔内装置)という選択肢もあります。
下顎を少し前に出すことで、気道を広げる仕組みなんですね。
歯科医院で作製してもらう必要がありますが、持ち運びが簡単で、旅行時などにも便利だと言われています。
生活習慣の改善・体重管理
軽度の場合は、生活習慣の改善だけで症状が軽減することもあるとされています。
特に肥満が原因の場合、適正体重まで減量することで、睡眠時無呼吸症候群が改善するケースも多いんですね。
外科的治療
扁桃肥大やアデノイドなど、物理的な原因がある場合は、手術で改善する方法もあります。
ただし、すべての方に適応されるわけではありませんので、医師とよく相談することが大切ですね。
家族に「睡眠時無呼吸症候群かも」と伝えたいときは?
家族のいびきや様子が気になって、「もしかして睡眠時無呼吸症候群では?」と心配になることもありますよね。
でも、「病院に行ったほうがいいよ」と伝えるのは、なかなか難しいものです。
伝え方のポイント
NGフレーズ:「いびきがうるさいから病院に行って!」「このままだと病気になるよ!」
こんな言い方だと、相手は「責められている」と感じてしまうかもしれませんね。
OKフレーズ:「最近、よく眠れてる?朝、すっきりしてる?」「私も心配だから、一緒にチェックしてみない?」
相手の体調を気遣う形で、やさしく声をかけてみましょう。
スマホの録音アプリで記録した音を一緒に聞いてみるのも、客観的に状況を理解してもらう方法の一つですね。
よくある質問
セルフチェックで危険判定が出たら、急いで病院に行かなければダメですか?
セルフチェックで「危険」と出た場合、放置すると高血圧や心疾患、認知症などのリスクが高まるとされています。
ただし、救急で駆け込む必要はありません。数週間以内を目安に、呼吸器内科や睡眠専門外来を受診することをおすすめしますね。
一人暮らしで、いびきや呼吸停止を自分で確認する方法はありますか?アプリは信頼できますか?
スマホの録音アプリ(いびきラボ、Snoozyなど)は、自分の睡眠状態を知るための有効な補助手段とされています。
ただし、確定的な診断はできませんので、気になる記録があれば、それを持って医療機関を受診してくださいね。スマートウォッチの睡眠分析機能も参考になりますよ。
自分はいびきをかきませんが、SASの可能性(無音型SAS)はありますか?
はい、あります。いびきがない「無音型SAS」でも、日中の強い眠気、朝の頭痛、夜間の頻尿などがサインとして現れることがあります。
特にエプワース眠気尺度が11点以上の方は、受診を検討してみてくださいね。
SASの検査は辛くて、時間がかかるのでしょうか?自宅でもできますか?
最近では自宅で検査できる装置(在宅検査)が普及しており、自宅で寝ているだけで検査ができるようになっています。
負担は少ないとされていますが、詳しい検査が必要な場合は医師の判断に従ってくださいね。
治療でCPAP(人工呼吸器)は必須ですか?辛いものですか?
軽度の場合は、生活習慣の改善やマウスピースで対応できることもあります。
中等度〜重度の場合はCPAPが推奨されますが、最近の機器は小型・軽量化が進み、ノイズも少なくなっているとされています。使い始めは慣れが必要ですが、多くの方が快適な睡眠を取り戻していますよ。
まとめ:まずは自分の状態を知ることから始めましょう
睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックは、あくまで目安ですが、自分の睡眠状態を知る大切な第一歩になります。
チェックで気になる結果が出た方、いびきはないけど昼間の眠気が強い方、エプワース眠気尺度が11点以上だった方は、早めに呼吸器内科や睡眠専門外来を受診してみてくださいね。
一人暮らしで確認が難しい場合は、スマホアプリやスマートウォッチを活用する方法もあります。
受診前に生活習慣を見直すこともできますが、症状が続く場合は専門医に相談することが大切ですね。
もしかしたら、今のあなたの「疲れが取れない」「昼間も眠い」という悩みは、睡眠時無呼吸症候群が原因かもしれません。
でも、適切な診断と治療を受けることで、多くの方が快適な睡眠と日常を取り戻していますよ。
どうか一人で抱え込まずに、まずはセルフチェックから始めてみてくださいね。
あなたの睡眠が、少しでも良くなることを願っています。